アンド・エム宮本陽/宮本章光ブログヘッダーイメージ

宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

Online Photo/Camera Class

Content

「不快感」を与えない写真

芝浦運河にて
本当に言葉で伝えるのは難しい。
「HDRのような画像処理」は、現実離れした世界を見せてくれる。
「強烈なコントラスト」は、被写体の持つ存在感を鮮烈に押し出してくる。

しかし、それは被写体とその状況によって使い分けるものである。これこそが表現の手段であり個々人の腕の見せ所であるはずだ。
だが、スマホの普及とともに「撮った写真はエフェクトかけなくてはならない」と思い込む人が増えてきているようだ。
確かに、写真は「撮って出し」ではなく後処理とセットで考える時代になった。だが何でもエフェクトかけりゃいい、ってものではない。

明確な意図と、その被写体・状況に合致したもの、それは作品になるし、撮って出し、では絶対に伝えられないものがこそに表現されている。
他方、ブレは酷いし、構図は無茶苦茶、その上、派手すぎる色使いに加工されている料理の写真を見ると思わず目を閉じてしまう。

メイクの仕方を間違った、とんでもないお化け顔になるか、更に魅力を引き出した美人になるか。そこには下地となる顔に合わせたメイクの原則が存在し、相応のテクニックがあるはずだ。
見る人に「不快感」を与えてしまう「お化け顔写真」を公開していないだろうか。日本人はこの程度の分別はまだ持ち続けていると思いたい。

芝浦運河での一枚。
HDR風(一枚の写真でありHDRではない)にガンマ、ニーカーブを極端に変えている。
不快感を増幅する方向にはないはずだ。だがこの処理時点で、私が撮影時に感じた空気感は皆無となった。ここは、広角のインパクトと強コントラストで語るべきシーンだった。
2012/08/31(Fri) 23:37:46 | Img Processing

New Entries

Archives / Serch

1st.popular category

人気カテゴリーNo.1

【New Age】

>New Age

 

Categories