PictureStyleを活用してみる

Canonのデジタル一眼レフには「Picturestyle(ピクチャースタイル)」という設定項目があり、仕上がりイメージを撮影前に変更・設定することができる。
失敗が許されない撮影時に初めて使用するのはトラブルのもとになるのでお奨めしないが、撮影した画像をPCモニターで見て、プリントして...という時間の余裕が取れる時に、その設定の違いによるアウトプットイメージの差を知っておいても良いと思う。
先般の講演の席でも、彩度をもっと上げたイメージが欲しい、とか、空の色が青くならないが解決方法は?という声があった。
あるいは、階調を大切にしたいのでコントラストを下げたいがどう設定すればよいか?という疑問は教室内でも出てくる。
私はCanon機を使っているので他社製カメラの設定については経験がなく不明だが、似たような機能があるのではないだろうか。
最近のモデルには、アーティスティックなエフェクトまでその機能に含ませているようだが、これは「お遊び」の域に入るかもしれない。
あくまでも、コントラストやブライトネス、シャープネスなどの、基本要素に限って利用するのが破綻しない結果を得るポイントだと思う。
プリセットで用意されているPictureStyle以外にはEditorも配布されているので、かなり自由度の高いセッティングが可能になる。
DSLR movieが 5Dmk2以降盛んに活用されるようになったが、映像に適した絵にするには細部まで手を入れなくてはならない。
DSLRでの映像は、スチル写真ベースの設定で行くとニースロープがかなり寝ていてポイントも高いところにある上、ガンマカーブが違いすぎるので、シャドウ部も潰れてしまう。
そんなところを弄り始めると、意外と暗部に盛大なノイズが隠されていたりする。
今日の一枚は、一昨日に撮影した軒先のひまわり。
これはスチル用のセッティングで露出も抑え気味で撮影したが、映像用セッティング(RGBフルスケール階調でありNTSC用ではないので一応...)で動画撮影も行ってみた。
2011/07/19(Tue) 15:43:07 | Img Processing