アンド・エム宮本陽/宮本章光ブログヘッダーイメージ

宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

Online Photo/Camera Class

Content

デジタル時代の絵作り

暗い画像は彩度が高く見える

デジタルカメラ・一眼レフの急激な普及に合わせ、画像処理の需要も急上昇している。

目の錯覚というか、人間はこのような画像はこのように見える...という一つの傾向がある。
その中の代表的な事項。

明るい画像は彩度(ブライトネス)が低い:色が薄い
暗い画像は彩度が高い:色が濃い

というように感じることが多い。
かつてのポジ(リバーサル)フィルムでの撮影時には、アンダー目に撮影し濃厚な色彩感を強調する方法があった。
これは、実際にアンダーで撮ったフィルムば彩度が高くなる特性を利用しており、反対に極端にオーバーで飛ばすとフィルムのベースが透けて透明になったことを考えてみてもよくわかる。
(オーバー部分は、フィルムに何も残らず向こう側が透けて見える状態であった。これは何も残らない=写っていない、のでよくないとされ、結果としてアンダー目で撮ることが多かった。)

デジタルになってもその傾向は同じで、明るい画像は色が薄く見える。
モニター画面はRGBの3原色で表現されているわけで、各チャネルが256階調目のデータになると(R=255、G=255、B=255)「白」を表現していることを考えると理解しやすい。

なので、明るい画像は彩度が低く・色が薄く見える。
ここを画像処理により彩度を高めることで、全体の明るさを増しながら彩度の高いイメージに加工することが今の流行なのではないかと思う。
結果として、webでは見栄えのする写真になる。

だが、いわゆる「後から画像処理で造られた感」が強く、フィルムライクなイメージとは異なる印象だ。

たまには、撮影時に彩度を上げた設定に変更し、且つアンダー目に撮影して、ポジの印象に近い絵の雰囲気を思い返すことも必要かもしれない。
「モニターの中で後から作り込まれる彩度と明るさ」の関係に麻痺しかかっている感覚をリセットする良い機会になるのではないか。

5D mark2 17-40mm f4L ISO 100 f4.0 1/1250 -0.3EV AWB PictureStyle 風景
2010/01/16(Sat) 15:09:49 | Img Processing

New Entries

Archives / Serch

1st.popular category

人気カテゴリーNo.1

【New Age】

>New Age

 

Categories