アンド・エム宮本陽/宮本章光ブログヘッダーイメージ

宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

Archives [All Entries:2620]

ミラーレスミラーレスと煩い!

ミラーレス一眼レフと騒ぎすぎ

「ミラーレス一眼」。
最近、あらゆるメディアで目にするこのキーワード。
猫も杓子も「ミラーレス」。

そもそも、こう呼ばれるカメラは高級コンパクトデジカメの延長線上にあり、はじめから「従来のイメージでいう一眼レフ」ではない。メーカーの新たな市場ニーズやユーザー層発掘の賜物であり、こうしたマーケティングレベルの事項については否定しないが、たとえるなら「二輪車のことを車輪が二つだけの乗用車!」と呼んでいるような違和感が強い。

マスコミの記事では、従来のイメージで言う一眼レフはモニター画面上に映し出される絵を見ながら高精細なフォーカス調整ができないし、自分の目だけが頼り。こうした一眼レフは今後は消えて行く...。などと書かれ騒がれている。

今、店頭に並ぶ従来のイメージでいう一眼レフに、上記のような機能「ライブビュー撮影」が搭載されていない機種はほとんどないと思われる。
一眼レフには、上記事項は解決できるにも関わらず、コンデジやその延長線にあるミラーレス機には後述のように実現できない事項がまだまだ多い。
にも関わらず、歴史ある従来からのモデルを消し去り、新興勢力擁護というか新たなアイテムばかりに傾注しすぎる、というコメントに感じる。

一方的な視点での偏った記事を書くな、ということ。
昨今の政治絡みの記事と同じで、マスコミは一方的な視点と立場でコメントすると大きな誤解を生じるかもしれないリスク負っていることをもっと自覚すべきだ。

道具としてみた場合、ビューファインダー(接眼レンズ部分の内部にも液晶モニターが仕込まれている)を備えているモデルでも、タイムラグやフォーカス精度には、現時点では無理がある。
こうした部分には大きく触れず、技術が解決するしコスト的にも解決済みだ。と褒め称えるだけ。

私は仕事としてサッカーの撮影をさせていただいている。
このシチュエーションでは、背面液晶モニターで撮影するスタイルには無理があろうし、ビューファインダーがどれだけ高度・高機能になっても、現在の光学ファインダーを超えることは出来ないように思う。
何より、撮影者にその道具としての使い方に大きな変更を強要する。

フィルム時代から、ミラーアップとシャッター走行に関わるタイムラグを体で覚えてきた者にとっては、その遅延は早ければよいというものではない。
一眼レフメーカーも、現在の技術であればその遅延をもっと短くすることも可能であるにも関わらず、従来と同様の遅延時間に設定(もしくはカスタム設定)できるようにしてある。
こうした部分がまったく語られない。

ヘディングの瞬間、アタマにボールが接触する瞬間のカットを撮ってみればよい。
「仕事」で行う撮影とは、100パーセントのアウトプットができることが大前提。
「たまたま撮れた」ではダメだ。(もちろん、たまたま撮れた!もあるが。)
あるいは、リスクをリカバーできるスキルとそれに応える機器が必要である。

マスコミや雑誌記者が謳うような、一眼レフが消えうせミラーレスだけになる日が果たしてくるのか?
スポーツ系のカメラマンには、別のスキルが求められることになる。
撮影者に操作のスキルを強要する機器は、産業革命以降の「機械に使われる」時代に逆戻りしていると感じる。
84667296
rss_logo

New Entries

Archives / Serch

Categories