対比を見つける

何か難しい理論を知っておかなくては撮れない。
何か面倒な操作をしなければ撮れない。
今、こうした物理的な負担や心理的な壁は存在しなくなった。
スマホカメラがその機能を担ってくれる。
だから、撮影者は撮りたいものを撮りたいだけ撮ることができる。
でも、スマホカメラには残念ながら「カッコいいセンサー」や「美味しそうセンサー」が搭載されていない。
これを感じるのは、撮影者の心。
【対比】を画面の中に置いてみる。
それだけで、思いのほかカッコいい絵になることが多い。
Instagramが長方形に対応

Instagramがスクエアフォーマット以外(縦長・横長)に対応したという。
その理由は、
ユーザーの要望が多く、ユーザーの声を大切にしたいから対応した。スクエアはアイデンティティでありそれを楽しむユーザーもあるので残す。選択肢を増やしただけ。
とのことらしい。
写真趣味は、どのように楽しもうと、何をしようと自由であることに違いはない。
ただ、人に見てもらうにはそれなりの見せ方があると考えている。
バリエーションを見せる意図でのサムネイル式のスクエアアイコンが、導線を得やすいというデザイン上の理由は確かに存在する。
しかし、カメラが縦横自由に向きを変えられない機構だった時代に、商業撮影のために、あとから縦でも横でも自由に利用できるようスクエアフォーマットが必要とされた歴史も知っておくべきだ。
ユーザーの要望が多かった...?
その言葉を待つまでもなく答えは出ていたように思う。
写真は縦も横もあるから楽しい。
写真は縦も横もあるから表現の幅が広がる。