アンド・エム宮本陽/宮本章光ブログヘッダーイメージ

宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

Archives [All Entries:2620]

連写と連射?撮ると取る?

And EM 宮本陽 フォトブログ

最近メールをいただく機会が増えている。
皆さん面識の無い方ばかり...。

連続して写真を撮影することを「連写」という。
その意味で「連射」という文字を使っている方が大変に多い。
単なる誤変換だと思う。誤変換については自分も笑えないという記事を先日書いている[ Link ]
だが、この2文字は違和感が大きい。

カメラの連写性能について、「撮れないことには意味がない」「その瞬間を撮る事に価値がある」といった、非常にたくましいコメントが書かれている、その同列に「連射」の文字が出てくると、途端に興ざめ...というか前言の価値が低下してしまうように感じる。

機械の性能は右肩上がりなので、更に連写性能は上がるに違いない。
しかし、機械のスペックを語っている限り「決定的瞬間」は撮れないと思う。
秒10コマなら撮れて、秒8コマなら撮れない? そうした論議は数学の先生に頼んで欲しい。
その動きを予想し、レリーズのタイムラグを体得し、狙って撮る...というテクニックを磨く方が先ではないか?
もちろん連写は否定しないが。

人間は写真を「撮る」のであって「取る」のではない。
なるほど、「連射」以外に「写真を取る」の文字も書いてある。
機械が数多くのコマを撮ってくれた中から、良いと思われるものを「取り出す」作業をするから「取る」なんだな。
彼らにとっては、いずれの文字も誤変換ではなかったのかもしれない。

今日の一枚は、6年前2003年5月の撮影。
EOS10D ボディと50mm f1.4レンズのコンビ。
ISO800 1/8 f2.8 当然手持ち撮影。それぞれのパラメータは意味があってその値になっている。
写真の表現方法は限りなく懐が広い。

撮影にも呼吸とタイミングがある

IMG_0661.jpg

体育祭シーズン。
スターターピストルの合図を撮ってみる。

火薬発破の瞬間は、破裂したベース紙の破片が飛び散り、発火による煙が周囲に立ち込める。
引き金が引かれる前後に「連写」すれば、これは!と思えるようなカットが撮れることだろう。

(ちなみに「連写」は連続して撮影することで「連射」ではない。メールの御意見で誤記が多い文字の筆頭がこれである。この文字を書いてくる人たちは何を「連射」するのか?)

しかし、連写20枚の中から1枚を選ぶのであれば写真を撮っている感覚ではない。
機械が「勝手に写した」画像から「一枚を選ぶ」だけの作業者になってしまう。

絶対に外せない仕事での撮影なら必要なプロセスだとは思うが、タイミングとリズムを掴むには、仕事ではない、こうしたフリーの撮影時に感性を磨く必要がある。

今年は世界陸上開催の年であったが、あのような公式試合でもスターターのタイミングがまちまちであった。

--- On Your Mark!
--- Set!
--- ●!

この、3つの連続した動作は、呼吸によるタイミングで計るものである。
音楽に携っている方には、当たり前のことであるが、呼吸法が重要なリズムとフレージングの決定要素になる。

呼吸法は写真撮影も同じである。反対に息を止めることが多いものの...。

当然のことながら、シャッターボタンを押してからミラーがアップし、その後に撮像素子なりフィルムなりに光が届く。
そのタイムラグは、55msとか85msとか機種によって差がある。
これは、体で覚えるしかない。

レリーズタイムラグは少ないに越したことはないが、体で覚えている以上、勝手に変わってもらっては困る。

このカットも呼吸法無しには撮れないハズだ。
音がしてからシャッターレリーズしていては、煙を引いて飛び散る右側の火薬片はフレーム内に収まらないと思う。

APS-C+300mm+1.4Extender 環境なので、672mm相当の手持ち撮影。
且つ、オリジナルはスターターの顔まで入っているがweb掲載のため顔を外してトリミングした。

スポーツ系のフィールドで撮影されている方にとっては当たり前のこと。
でも、私のように頂いた撮影依頼は何でも撮らなくてはならない者にとっては、自分磨きを怠ると明日が無い。
音楽に携ってきたことが大きなメリットになる。
ここでも、写真と音楽がクロスオーバーする。

恍惚の表情

CRW_8728.jpg

動物表情シリーズになってしまった。

ブレスの瞬間。
鼻より後ろの部分は、まだ水の膜に覆われている。

かなり早いスピードで泳ぎながらも、こんな表情を見せる。
危険が無い場所では、動物たちも変わるのだろうか。

撮影データ
300/f4L f5.6 1/636 ISO 100 6150k

LED

CRW_5705.jpg

この列車の行き先表示装置はLEDである。
しかし写真に捕らえると文字は読めない。

LED表示機は、実際には極めて短い間隔で点滅を繰り返しているのだが、人間の目は常時点灯していると錯覚しているだけなのである。

点滅サイクルより短い時間のシャッター速度で写真を撮ると、その間隔は1/250秒を境に文字が読めなくなってしまう。
ここで問題が発生する。

高速で走行する列車を1/250秒以下の速度で撮影すると被写体ブレを起こすことになるからである。

これは85mm/f1.8レンズを使用、f5に絞り1/800秒(ISO400)で撮影した。
(しかもRAW現像時に+0.2EV増感している)

ISO200で1/400秒でも何とか使えるかもしれないが、この辺りの走行速度は100km/h程度。
これ以上の冒険は失敗を招くことになるであろう。

結局、レンズのチョイスがモノをいう。
1/250秒以下で撮影ができる条件は、300mmレンズ使用時であろうか。
広角系では、低速シャッター使用は無理である。

これ、逆じゃない?
って思われた方、それは、自分が支えるカメラブレ(手ブレ)のことですね。

実際に24、28mm程度の画角で走行中の列車を目一杯にフレーミングしてみては?
1/2000秒でも止まらないかもしれない。

この10月1日に誕生した阪急阪神ホールディングス。
そしてそのの記念ヘッドマークを掲げた9000系新造車両。

今日の話題は、新会社ではなくLED表示装置になってしまった。

ちなみに、135mm/f2Lを使用し、1/250秒で撮影した画像を私の阪急電車写真サイト(GalleryMy Best! vol.250)にアップした。
画面等倍拡大では微妙にブレが判るが、webの画像では問題がない。
84670963
rss_logo

New Entries

Archives / Serch

Categories