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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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成長し続けるのが標準仕様

紫陽花に意識を合わせる photo 宮本章光

その昔、高校時代の同級生。
映画研究部(のような)活動の中で、少々エグ味を盛り込んだ作品を制作していたことを思い出しています。

何てことはない、ストーリー性に隠し味があるわけでもなく(^^失礼)。
話は、こういった組み立てでした。
「食堂で食事を終え食器を片付けずに席を立つ生徒。」
「そこに現れた教師(だったか?学級委員か)、食べ終えたならきちんと元に戻しなさい。」と指導。
キーワードは「元に戻しなさい」。

画面が生徒にフォーカス、あろうことか食べ終わった食事がすべて口の中から吐き出されたと思いきや、そのまま食器に盛り付けられ「元通り」に戻る。
お察しの通り、フィルムを早回しで逆再生したものを一方向の時系列で見せている、というタネ明かし。
なかなか独創性がある、とも感じる、えっ!?と意表をついた作品でした。
かれこれ43、44年ほど前の前衛クリエイター。彼はどうしてるでしょうか?


いま、このストーリーが回想されたのは、
「この地でのすべての学びは一方向」だと感じるからではないかなと。

美しく花開いた状態から、その花が萎んでつぼみに戻り、葉が縮んで枝だけの姿に戻る...。
その昔の、口から食事が吐き出されるのと同じ逆回しのイメージでしょう。
決してそういった成長過程となることはないはず。いえ、少なくともこの地・この世では絶対ないと思われます。

成長とは、
学び・拡大し、そのプロセスを経るからこそ得ることができる。
体験したからこそ、結果として成長という果実を享受できることを知ります。
ところが、
いつまでも「口に入れたり吐き出したり...」を繰り返す、わたしたち地球人。
いつになれば成長するのでしょう?
我々を創りたもうた神も、痺れを切らしているのではないでしょうか。

成長し続けるのが全宇宙の標準仕様。
意表をついた逆回し再生の意外性は、映画の中でこそ素晴らしいのであって、この地の学びの工程にはふさわしくないように思われますがいかがでしょう。




2024/04/23(Tue) 19:51:56 | New Age

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