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宮本章光/陽の視点 -- And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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MVNO(UQモバイルiOS12)のリスク

UQモバイルSMS
ということだそうです。
UQモバイルからSMSを受信。

iOS12は、今日2018年9月18日午前2時過ぎから配布されている様子。
事業者としては、14時間後でも十分に迅速な対応だと考えているのかもしれない。だが、この約14時間ほどの間にアップデートなさった方はアウト、ということになる。

メジャーアップデート(今回は11-->12)は初物に注意すべし。
といったリスクを知っておくことは当然だと思われるし、自己責任の範疇だろうとは思う。
また、webにはさまざまな情報が上がってくるので、それらを確認するのも必要な行動だろう。

更には、au系のMVNOは、過去にも他社(mineo)でトラブル事例があるし、同じくau系のMVNOサービスを提供しているIIJmioでは、このSMS到着より前に動作確認情報にて「赤色X印」が公開されていた。

だが、こうしたアクションを取らない人たちもある程度存在するだろうし、別にトラブってもいいや。的なノリの人たちも居ることだろう。
人それぞれ、多様化の時代。というと聞こえは良いが、何事もノリでやってしまうクセをつけると色々な意味でトラブルの元になる。
アタマは生きているうちに使え。という先人の言葉がよぎる。

#UQモバイル #iOS12 #iPhone5s #不具合 #トラブル

「リーズナブルなのに高品質」の行く末?

MVNOサービスのmineo界隈がこのところ騒がしい様子。

通信データの中身を不可逆圧縮し、データ輻輳の原因となる容量圧迫を軽減する「通信の最適化」稼働とのことで、ネガティブな空気が充満しているようだ。

---約款に定義されてるとはいえ、今までは実施されていなかった
---自分でOFFできない
---事前の案内はなく、ユーザーの指摘で判明した

といった、一方的なやり方がどうなのか?という声も多い。
ま、このあたりは、誠意を欠いた部分があるように感じるものの、企業の資本系列を見れば判る話かもしれない。

私は、mineoのサービスを2014年に利用していたが、当時のiOS8アップデート絡みで高い授業料となった違約金を支払って逃げ出した。
その後、MVNO数社を試行錯誤したが、自分が必要とするパフォーマンスを得ることはできず、結局は「安かろう悪かろう」のイメージを超えることがないMVNOの利用をやめキャリアに戻った。

今、考えたいこと。
それは「リーズナブルなのに高品質」といった、日本のお家芸的な物事の展開について。

良いものを安く提供するのは大変良いこと...といったイメージがある。
もちろん、技術革新に伴ってクオリティが上がり、コストは下がる。その展開自体は望ましいことであり、ユーザー・消費者側でそのメリットを享受できるのはありがたい。

だが、ここで考えなくてはならないのは「その結果を得るためにはコストがかかっている」ということ。
その技術革新には莫大な開発費用が投入されたかもしれない。
その技術革新に投資された費用はどのように回収されているだろうか。

昭和の高度成長期には、コストが下がった分に比例し生産量が増え、同時に消費量が右肩上がりでついてきたことで歯車が回転したのではなかったか?

今、右肩上がりの消費が望めない状況下、提供・販売価格だけを提供者自らが下げ続けるのが美徳。といった感覚になってはいないだろうか。
また、数字を取り繕うために偽装や改ざんが正当化されるかのような風潮が蔓延していないだろうか。

ここで気づくべきは、
価格には理由がある。ということではないのか。

なんでも無料、無料、タダ、タダ...というキャッチコピーは、広告を絡めたwebサービスにおいては有効(だった)だろう。だが、何でも広告ビジネスモデルに当てはめるのは無理がある。
安いものには安いなりの理由があり、高いものには高いなりの理由が存在している。

当然、相場を外れた価格を見極める眼識を養う必要はあるが、「リーズナブルなのに高品質」という展開は、平成の終焉とともに、私たち自らの感覚の中からもフェードアウトする必要があるかもしれない。

少なくともワールドワイド視点では、価格を低く提供することこそが美徳...的な感覚は少数派ではないだろうか。

格安sim市場は飽和

格安simと注目されるMVNOサービス。
そろそろ飽和状態、あるいはもう終焉に向かっているような気がする。

キャリア契約での割高感が強かった月次費用を下げるため、さまざまな過剰サービスを削ぎ落とした点が受け入れられたはず。
しかしながら、乱立する同業他社との差別化のために、通話定額を加えてみたり、回線速度をより早くする上位プランを作ってみたり...。
他方、カウントフリーの項目を増やすことに注力してみたり、表向きには見えにくくした2年や3年の縛りがあるような内容など、契約・課金プランは複雑化する一方だ。
また、低品質をよそに契約者心理を掴む手法も固定化した様子。

ユーザーは本当にそうした展開を望んでいるのだろうか。
通話はほぼしないのにキャリア契約では通話定額を外せなかったからMVNOを選んだ。
サポートやショップは不要でコストダウンしたいと感じたからMVNOを選んだ。
平時では高パフォーマンスは不要だったからコスト削減できるMVNOを選んだ。

だが、キャリア側も徐々に改善が見られるようになってきた。
対してMVNO側は、ネゴ確立さえできないほどの劣悪回線品質が常態化し、契約プランは複雑化の一途。
ファンミーティングやユーザーコミュニティは助かる人たちも多いと思う。その回線品質で満足している限りは他人が口を挟むものでもない。
しかしながら、全体を底上げする発展像が見えてこない。何でもタダ...を求めた結果、何でも安かろう...を求めた結果、自分で自分の首を締めることになった事例・事象はそこかしこに転がっている。

これでは遠くないうちに淘汰されるのが目に見える。
私は5年ほど遊んでみたが、サブブランド一つのみを残し、他はキャリアに出戻った。
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