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宮本陽・宮本章光 AKIRA MIYAMOTO@And EM Official Blog

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スマホカメラの限界と妄想

「そうだ、プロに撮ってもらおう!」

さまざまなタイミングと場所で、記念写真を撮る機会が増えているようだ。
多くの場合、使われるカメラはスマートフォンだろう。

お互いのスマホを交換し撮影が一巡すると、「そうだ、プロに撮ってもらおう!」と発言なさる方が出てくることが多い。
触ったことのない機種のAndroidのスマホ(Android機は機種ごとにカメラの作法が大きく異なる)を手渡され、次の瞬間には撮影者になってしまう。

まず、ある程度の世代以上の方だと「撮ってもらってもいい?」という感じで控えめに依頼され、こちらでOKの返事をした後で撮影になる。
だが、お若い世代の方だと「そうだ、プロに撮ってもらおう!」の後いきなりスマホを渡され、ハイハイみんな並んで〜。となる。

いや、別に構わない。みんなで楽しく記念写真を撮れればいいと思う。偉い先生でもないわけで。
しかし問題は...。

こちらで撮影したあとスマホを返却。そして画面に表示された写真を見て「う〜ん...。」という納得できない表情をなさる場合。あるいは、はっきりと発言なさる方もある。「自分が撮ったのと変わらないや...。」と。

この方達は何を求めていらっしゃるのか。
職業撮影者に撮影を頼めば、魔法のように見違えるような結果が手に入る。ということなのだろう。
だが、専門家に頼むとなぜ結果が変わるのか?について理解ができていない。あるいは漠然とそんな妄想を持っているだけかもしれない。

カップラーメンと熱湯、3分間の時間だけを手渡された歴史ある有名料亭の料理長は、どうやって自分らしさ発揮するだろうか。
湯を沸かすのは電気ポットではなく南部鉄瓶だろうか。水は富士の裾野の湧き水や六甲の天然水を使うのだろうか。
こうした部分で差別化を実現することは可能かもしれない。でも、結果はカップラーメン以外のものには成り得ないはずだ。

スマホカメラであっても、より魅力的に見える構図を考える、あるいは立ち位置や高さを変えてみる。さらにはレンズ焦点距離(デジタルズームの品質劣化は無視する)を使ってみたり、あるいは露出を少し触って表情が明るくなるようにしてみたり...。
色々なことをその僅か数秒間で考え操作してみる。
だが、スマホカメラで何か弄ると、途端にデータが破綻するレベルになるケースが多いのである。

即席麺を銅なべにあけて具材を選んで煮込む...、といったようなレベルの変更は、スマホカメラでは実現しないし、料理長に与えられた3分間の制限時間と同じく、ハイハイみんな並んで...の数秒間では、それ以上のパラメータ変更は実現不可能だろう。

今、学ぶべきこと。それは、
---撮影を依頼するには、僅か一言で良いので確認する配慮。
---結果はスマホの限界によって制限される。魔法のように結果が変わるわけはなくそれは妄想に過ぎない。
ということ。

何もかもeasyになりすぎて、日本人として大切なことが置き去りにされていないだろうか。
撮影はもっともっと楽しみたいけれど...。
2017/08/10(Thu) 11:13:58 | Smartphone Camera
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