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宮本陽・宮本章光 AKIRA MIYAMOTO@And EM Official Blog

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冷える朝に

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何でもスクエアに抜かない。

冷える朝に。

なぜ縦長動画を撮るのか

photo by AKIRA MIYAMOTO
TVのニュース番組などで「縦構図の動画」(視聴者提供)を目にする機会が増えてきた。

web系では、縦構図放送の試みもスタートしているようではあるし、動画投稿共有サイトでは縦構図も当たり前になっているものの、いわゆる多くの家庭にあるテレビで放送番組を見る場合、画面は「横」に長い。

写真に限れば、当Blogでも縦も横もあるから表現の幅が広がる。といった記事を何度か書いてきた。
私自身も「写真の場合は」縦構図が感覚的にしっくりくるので、ここにアーカイブされている写真も圧倒的に縦構図が多いはずだ。

だが、動画・映像となると話は変わってくる。
「自分はスマホの画面でしか見て欲しくない!」といった強い意図があるなら縦の動画も面白いし、何より、自分が縦で撮りたい!ならば大いに結構。何も文句はない。
しかし、ニュース番組に提供する可能性もあるのなら、画面の大半が黒帯で占められ、まるで隙間から覗き見したような映像はどうなのだろう。
そうした素材より横長構図のデータなら、番組制作者側も利用しやすいため採用確率も上がるかもしれない。

撮影時点で、手首を90度曲げるだけなのだが...。
アタマを使いたいね。と感じるケースが至るところで起きている。

水平垂直を意識してみる

photo by AKIRA MIYAMOTO

水平垂直?
何それ?

そういった方に。


iPhone(iOS9.1)の例では、
[設定]--[写真とカメラ]--[グリッド] と進み、スイッチをOnにする。

これで撮影時の画面に縦横の格子が各2本表示されるようになる。
フレーミングの邪魔にならない程度に「細く」表示されるため、撮影意欲を削ぐこともない。

被写体が、構築物など水平・垂直にデザイン性が存在する場合、写真のフレームにその水平・垂直を合わせておく。
これだけで随分と印象が変わる。


本来、撮影は個々人の自由であって、別に水平・垂直を過度に気にする必要はない。
少しくらい斜めになっていても「それが撮影者の意図」である限り誰も文句は言わない。
また、斜めにすることで斬新さを感じる場合もあるだろう。
まして、シャッターチャンス最優先のシチュエーションなら言わずもがな。


しかし、そうした意図がなく「いい加減に撮影」をすると、そのいい加減さが見る者に伝わるもの。

撮影テクニックやノウハウ本、さまざまな情報が溢れる中、その情報を一つひとつトレースするやり方は疲れるだけだ。
勉強熱心なのは良いが、疲れて写真趣味から離れる人を数多く見てきた。


ちょっとしたことを、少しだけ意識する。
これが大きなアピール力に繋がることも多い。

ちょっと意識するのも辛い...。
ならば、現状維持で。
楽しみ方は人それぞれ。


構図はカメラが決めるもの?

photo by AKIRA MIYAMOTO

撮影道具としてのカメラは、メカニカルな部分においてはフィルム時代に既に完成されていた。
記録部分がデジタル化することにより、その技術の恩恵を受ける範囲は記録に関わる部分をはるかに超えさまざまな部分に及びはじめた。

構図を自動で決める、といった技術も一時注目されたようだが、その後はあまり聞こえてこない。
構図こそ撮影者が決めたい部分であるはずで、ここは何としても守りたい。


カメラを構え、ファインダーを覗き(あるいはモニターを見て)シャッターを切る。
この一連のアクションに撮影の楽しさがあるわけで、機器や設定、環境等の各種条件が等しけば、構図にのみ撮影者のキャラクターが滲み出る。

縦横のバリエーションを放棄した(スクエアに押し込まれた)人たちも、再び縦も横もある世界に戻りつつある。


全国的にも珍しいと言われるS字橋を流れるようにフレーミング。
構図を決める楽しさまで放棄せず撮影を楽しみたい。

表現にはフォーマットに縛られない自由度があって欲しい

photo by AKIRA MIYAMOTO

写真は縦構図も横構図もあるから面白い。
以前から、縦横や構図に関する記事は多い。

【写真は縦も横もあるから】(2014.07)
http://and-em.com/blog/index.php?no=r2758

【「縦と横」があるから...】(2013.10)
http://and-em.com/blog/index.php?no=r2332

【構図の重要性を忘れていないだろうか】(2013.06)
http://and-em.com/blog/index.php?no=r2304

写真においては、縦も横もあるから表現の幅が広がる。
わざわざ狭いスクエアに押し込む必要などまったくない。もちろんその意外性に意味がある、といった部分やデザイン上の効果については十分理解している。自分でもDTPの分野やwebデザインでの活用時にスクエアを利用するケースはある。が、写真として見ていただく場で狭い場所に押し込む趣味はない。

映像においては、基本的にテレビ画面あるいは横長のPCモニターで見る。という前提がある。
ところが、近年のモバイル機器の普及によりその前提は崩れつつある。

結果として、縦に構えたスマホで撮影した「縦長動画」がwebに見られるようになり、報道系の放送でも視聴者映像として目にする機会が増えてきた。
だが、テレビで見る限り、まるで細い隙間からのぞき見しているかのような印象を与え、表示できる画面面積のなんと「31.6パーセント」しか使っていない計算になる。

スクープ映像の価値に影響する?かどうか判らないが、表現能力の僅か3割しか利用できない愚を避けるには、手首を90度回転させるだけである。
現時点では、テレビが横長で視聴するものである以上、最終用途と利用されるシーンを考えるなら横長で撮っておくべきかもしれない。

但し、自分はその映像をスマホ画面以外では決して見せないし、縦長再生しかして欲しくない!という意図があるなら縦長動画で良いと思う。今後さらに普及することは間違いないだろう。
表現はフォーマットに縛られない自由度があって欲しい。だから息苦しい空間に押し込む必要などまったくないのである。

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