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宮本陽・宮本章光 AKIRA MIYAMOTO@And EM Official Blog

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動きのある写真を撮ってみる

photo by AKIRA MIYAMOTO

「動きのある写真」って何だろう?

定番としてよく語られるのは、
シャッター速度を遅くし、被写体ブレ(被写体自身が動き流れてしまう状態)を意図的に生じさせる手法。
もちろん、撮影者側を意図的にブレさせることによっても流れてしまうが、それも一つの表現として意図が伝わる絵であれば立派な作品。


こうしたシャッター速度を遅くする以外の方法としては、
「被写体の動きを感じさせる」
「被写体の動きを予想させる」
といった、見る者の想像力を膨らませるような構図に仕上げることではないだろうか。

そのためには、被写体の動きを感じ、歌であれば一緒に(心の中で)歌い、楽器であれば(心の中で)一緒に演奏する、といったイメージを持ちながら撮ってみる。
歌や演奏に合わせ次のフレーズを予想しながらタイミングを計ってほんの僅か早めにシャッターレリーズ。

このような、アタマと指を連動させるところに写真の楽しさがあるはずだ。

ちなみに、音楽系のみならずどのようなシチュエーションにおいても、シャッター音が及ぼす周囲への配慮とマナー・制限事項・遵守事項は忘れずに。

連写を否定しないけれど…

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連写モードで撮影すると、右手人差し指はシャッターボタンを押し続けるだけの「作業」しか行わない。
同時に、頭の中も動く被写体を眺めるだけの「傍観」状態。

連写のメリットは、撮影者が狙った「一発撮り」では決して手に入らない瞬間が手に入ること「もある」。
しかしそれは偶然の産物であり、結果が出ない場合もある。
もちろん、一発撮りで狙っても結果が出ないことは多い訳で、どちらが良いか悪いか?というテーブルに載せるのが目的ではない。

強く感じるのは、撮影者の満足感というか撮影の楽しさや達成感、といった部分がだんだんと疎かにされてきているな、と思われること。
連写モードで指を押すだけの作業に徹していると、撮影時点では一発撮りのように「このタイミングを絶対モノにするぞ」という意気込みや、思い通りの結果が得られた時の「やった!どうよこれ!」という達成感が低いように思われてならない。

また、連写モードでは、後から連続したカットの中からベストショットを選別するアクションが必要になるが、これまたモニター画面を眺めて選択する作業から高い満足度を得られるようには感じないのである。

かくして「一発撮り」の緊張感やそのタイミングを体で覚え、会心のカットを手に入れたときの喜びを知る人が消えて行く。
こうした目に見えない部分に存在する「心踊る楽しさ」といった部分がアピールできず、知る人も減る。
メーカーの販売数減少が叫ばれるが、こうした部分を知らない人が増えるから需要が喚起できないのかもしれない。
もっとアドレナリンが分泌されるような体験をアピールすべきではないだろうか。

【tumblr.】http://tmblr.co/Z1n2Et1QMlY7a

連写モードにすることが「連写」ではないと思う

IMG_9231s.jpg
カルチャーのクラスでは、複数枚を撮影してみましょう、とお声がけすることがあるが、その時にほぼ間違いなくこういった質問が返る。「連写モードにするんですね?」と。

連写の言葉の定義を論議する場ではないしその必要もないと思うので、その点は軽く流していただきたいのだが、「多くの枚数が欲しい。」といった目的のために「何枚も撮影してください。」とお伝えする。だが「多くの枚数を撮影する=連写」と捉える方が多いのも確かなようだ。

連写モードにせずとも、シャッターボタンにかけた人差し指を何度もレリーズすればその回数だけ撮影できるはずだ。もちろん、一秒間に10枚...といった数が必要な場合には指が動かないので無理だろうとは思うが、そうした極短時間に多量のショットが必要なシーンでない限り、自分の指を動かせば良い。

何より、自分が「ここだ!」と感じた瞬間を何度かレリーズしたいわけで、低速の連写モード(秒間2、3コマ)だと、本当に欲しい瞬間は機械が撮影するその隙間だったりすることも多い。
複数枚撮影する意図は「本当に欲しい瞬間」を手に入れるためなのに、その隙間ばかりの不要なコマを量産するだけに終わってしまう。

なので、通常の一枚撮りで「タイミングを測る脳と指に仕事」をしてもらう。連写モードは指を押し続けるだけの作業に過ぎない。
繰り返すが、(超)高速連写は人間の限界を越えた世界を提供してくれるものであり目的が違う。

今日の一枚は、背景のステンドグラスオブジェクトが回転しちょうど良い位置に留まってくれないために、タイミングを狙って「複数枚数」の撮影を行った。複数枚を続けて撮影しているのだから連写には違いないだろうが、連写モードでの撮影ではない。

【Tumblr.】http://tmblr.co/Z1n2Et10P0tAh

花火の写真はこのように撮影する

花火の写真撮影方法は

シーズン真っ盛り。
多くの方から、花火の撮影はどうすればよいですか?とご質問をいただく。

基本は三脚使用が大原則。そして長時間露光。
フォーカスはMFで無限遠から若干戻す。
露出もMモードでISO感度、シャッター速度、絞りを個別に設定。
これだけ。
テクニカルな部分は意外と簡単。

花火は夜のイベントなので「暗過ぎて撮れない」と思われるかもしれないが、実際には思いのほか明るい。

ポイントは「軌跡を残すために長時間露光する」ことにある。
それも、10秒間を超える時間シャッターを開け放しにすることで、発射直後から上空拡散まで全てが一枚の絵の中に収まる。

三脚はブレ防止のため...といわれ、それは間違いではないが、10秒を超える時間を手持ちで固定しておくことは、仙人や神ではない凡人には100パーセント不可能だ。
こうした長時間露光のための積極的三脚使用である。

でも、三脚が据えられるロケーションはそう簡単には見つからないのかもしれない。


更に高度な撮影を目指す方には、
フォーカスポイントをライブビュー撮影で近隣の構築物等に厳密に合わせ、花火拡散場所との被写界深度を考慮しながら設定してみる。だとか、
ホワイトバランスを「色温度設定」にし、5200kからズラしながら赤みと青みのバランスをとる。(RAWで現像時に色温度設定することも可)
また、シャッターはセルフタイマーに設定し、シャッターレリーズ時のブレも解消する...。といった部分もお伝えしている。

このあたりになると、実地で個別にやらないと理解しづらいかもしれない。

ともあれ、最高の撮影場所をお借りできたT氏に感謝。
今晩の撮影でも成果がありますよう...。

1/8000秒の存在理由

超高速シャッターは何のためにある?

一眼レフの最高シャッター速度は、1/8000という超高速の性能を有するものがある。
「いったい何のために使うの??」という話になることもしばしば。

自動車の馬力やトルクと一緒で、余裕があることでより正確性を期するのだ...という意見もあるようだが、実際のところどうなのか?

このような考え方もあるように思う。
絞りを開けて「極薄の被写界深度」を活かした屋外での撮影をするには、超高速シャッター速度でなければ露出オーバーになるから必要なもの。
ということである。

この一枚。85mm f1.8 レンズを開放(=f1.8)で使っている。
ISO感度は100。露出補正はプラス1段。シャッター速度が1/640。
日陰なのでこの程度のシャッター速度で収まっているが、これが日の当たる場所(いわゆる代表的なEV値:16程度)だったとしたら...?

ISOが100とすれば、EV16:1/60なので
f11で1/125
f8.0で1/250
f5.6で1/500
f4.0で1/1000
f2.8で1/2000
f2.0で1/4000
f1.4で1/8000  になる(なってしまう)。

デジ一眼では、デフォルトISO感度が200のものもあるため、そうなると上記値よりも更に2倍になる。1/16000(いちまん ろくせん 分の一秒!)なんて、コストがかかって普及機には搭載できないだろう。実際1/4000までしか搭載されていないモデルが多い。
しかも露出補正を掛けて撮影するとなると推して知るべし。

1/8000秒というシャッター速度は、格好やスペックを語るためだけに存在しているのではない。
(メーカーのマーケティング部門ではそんな一面も論議されるとは思うが...)
実際、この撮影時には、ISO200 デフォルト、f1.4レンズを使用した撮影をしようとされた方は、露出オーバーで撮影できなかった。

被写界深度を活かし、その極薄の世界を語るには、絞りだけではなくシャッター速度の能力も必要とされる場合がある。
超高速シャッタースピードは、極限の速さを切り取るためだけに存在しているのではない。

「目からウロコ」はここにもある。
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