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宮本陽・宮本章光 AKIRA MIYAMOTO@And EM Official Blog

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残暑お見舞い申し上げます

photo by AKIRA MIYAMOTO

東では雨天続きに雷雨...の様子。
西では、まだまだ暑さが残りますが、皆様お元気でご活躍のことと存じ上げます。

残暑お見舞い申し上げます。

二者択一しかない世の中

デジタル思考というのか?(2009年12月31日記事)http://and-em.com/blog/index.php?mode=res_view&no=2195で書いたことがあるが、以降8年近くの時間が流れた現在、更に「二者択一」的判断が幅を利かせる世の中になってきた。

YesかNoか、正しいか誤りか...。
そんな単純選択しか結果を求めない風潮。

もちろん、事を細分化して行くと、最終的には二者択一判断の積み重ねによって物事が動いているのだと思う。まさにデジタルデータを符号レベルで解析したかのような感じとでも言うのか。

だが、表面的な二者択一判断を繰り返していると、イレギュラーな事項が発生した場合に必要とされる「何を優先しどう判断するか?」という総合的な思考能力が落ちてしまうリスクはないのだろうか。

AIに仕事が奪われるかどうか?を心配する以前に、どこへ行き何を食べたか...といったようなビッグデータの一つひとつを、せっせと日々SNSへ蓄積することに精を出している限り、自ら条件を悪くするばかりかもしれない。
同じように、自分自身が◯か×かしか判断しない生活を送ることは、自らの思考能力も閉ざしてしまっているのかもしれない。

世の中が便利になることは大いに歓迎したいし、AIがどんどん賢くなるのも避ける方向にはないだろう。
こうした環境の中で、自らのポジションや判断基準をどこに置いているか?という客観的な思考を忘れてはならないと思う。

AIが飛躍的に進歩する将来、あなたは単純判断しかできない人間であり、世の中の役に立たないとマークされている。存在・必要性が低いためリソースの無駄と判決が降りたので抹消する...と、クルマをハッキングされて事故死を装い消される。といったSFのような最期を迎えることだけは真っ平御免こうむりたい。

スマホカメラの限界と妄想

「そうだ、プロに撮ってもらおう!」

さまざまなタイミングと場所で、記念写真を撮る機会が増えているようだ。
多くの場合、使われるカメラはスマートフォンだろう。

お互いのスマホを交換し撮影が一巡すると、「そうだ、プロに撮ってもらおう!」と発言なさる方が出てくることが多い。
触ったことのない機種のAndroidのスマホ(Android機は機種ごとにカメラの作法が大きく異なる)を手渡され、次の瞬間には撮影者になってしまう。

まず、ある程度の世代以上の方だと「撮ってもらってもいい?」という感じで控えめに依頼され、こちらでOKの返事をした後で撮影になる。
だが、お若い世代の方だと「そうだ、プロに撮ってもらおう!」の後いきなりスマホを渡され、ハイハイみんな並んで〜。となる。

いや、別に構わない。みんなで楽しく記念写真を撮れればいいと思う。偉い先生でもないわけで。
しかし問題は...。

こちらで撮影したあとスマホを返却。そして画面に表示された写真を見て「う〜ん...。」という納得できない表情をなさる場合。あるいは、はっきりと発言なさる方もある。「自分が撮ったのと変わらないや...。」と。

この方達は何を求めていらっしゃるのか。
職業撮影者に撮影を頼めば、魔法のように見違えるような結果が手に入る。ということなのだろう。
だが、専門家に頼むとなぜ結果が変わるのか?について理解ができていない。あるいは漠然とそんな妄想を持っているだけかもしれない。

カップラーメンと熱湯、3分間の時間だけを手渡された歴史ある有名料亭の料理長は、どうやって自分らしさ発揮するだろうか。
湯を沸かすのは電気ポットではなく南部鉄瓶だろうか。水は富士の裾野の湧き水や六甲の天然水を使うのだろうか。
こうした部分で差別化を実現することは可能かもしれない。でも、結果はカップラーメン以外のものには成り得ないはずだ。

スマホカメラであっても、より魅力的に見える構図を考える、あるいは立ち位置や高さを変えてみる。さらにはレンズ焦点距離(デジタルズームの品質劣化は無視する)を使ってみたり、あるいは露出を少し触って表情が明るくなるようにしてみたり...。
色々なことをその僅か数秒間で考え操作してみる。
だが、スマホカメラで何か弄ると、途端にデータが破綻するレベルになるケースが多いのである。

即席麺を銅なべにあけて具材を選んで煮込む...、といったようなレベルの変更は、スマホカメラでは実現しないし、料理長に与えられた3分間の制限時間と同じく、ハイハイみんな並んで...の数秒間では、それ以上のパラメータ変更は実現不可能だろう。

今、学ぶべきこと。それは、
---撮影を依頼するには、僅か一言で良いので確認する配慮。
---結果はスマホの限界によって制限される。魔法のように結果が変わるわけはなくそれは妄想に過ぎない。
ということ。

何もかもeasyになりすぎて、日本人として大切なことが置き去りにされていないだろうか。
撮影はもっともっと楽しみたいけれど...。

明るさに関する考察その後の展開

先日来の「明るめに撮るか暗めに撮るか」の考察。
その後、過去にご縁のあったお二人からご意見をいただいた。
結論としては「二極分化」。
ともにそれぞれの立場で「楽しむ」ことが大切だ、といったまとめになった。


簡単に書くと、まず一つ目。
「PCに取り込んで処理...といったプロセス自体が面倒。」
二つ目。
「自分の思うまま自由に処理する...こんな楽しいことはありませんよ。」と。

前者は、そもそもの話題スタートの方。フィルム時代からカメラに親しんでこられた長い写真経験をお持ちの方。
この場での公開には、少し抵抗も感じてらっしゃる様子ながらご了解はいただけたので記事として。

写真は、撮影と現像、そして紙焼きプリントも含めて完結する。というお考えをお持ちで、機器がそのままデジタルに移行しただけ。
フィルムであっても、撮影時点での露出補正は行うし、プリントを最終形態とするならば、ラボ(現像所)へオーダーする時点で部分的に覆い焼きや焼き込み指示、コントラスト調整なども意向を伝える。
必要な調整は「ラボへの指示」として自分らしさを盛り込む。ということ。
こうして紙焼きプリントの作品が完成する。

お話しの中で感じたのは「特定アプリケーション=Photoshop等の操作を一から覚えなければならない。ここが面倒。それにバージョンアップとか定額支払いとかも煩雑。だいたいPCの電源は滅多に入れない...。」といったお声。
すべてはこの言葉に集約されているように感じる。

ラボへの注文として後処理を依頼するにしても、ハイライトを飛ばさないように暗めに撮る。これ自体は納得されている。

続いて後者。
「自分の目の前で、自分のマウス操作次第で、好きなように何度でも自由に調整ができるなんて!」
この自由度とそのプロセス自体が楽しい、というお声。
一日中でもやっていられる。とのこと。
おっしゃる通り。私も現在はこちらの世界に来ている。ただ、過去にはポジ(リバーサル)からの紙焼きに取り組んだ時期もあったので、お二人のお声は共に共感するところが大きい。

もちろん、フィルムから紙焼きといったスタイルと、フルデジタルjpeg出力フィニッシュ、といった両極端な環境の差であっても、結局は、ご自身で一番楽しめるスタイルを追求することが大切なんだ、と感じる。


現在、こうした後処理自体がスマホに移行し、プリセットのフィルターを掛ける遊びにシフトしてしまっている。そしてそのフィルターは、階調や色彩感覚を故意にに破壊・麻痺させる。
だから、もっと違う楽しみがある。ということは声を大にして伝えて行きたい。

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後で調整するなら結局同じじゃないの?

先日来、明るく撮るか、暗めに撮るか?といった話題で個別にお話しをさせていただいている方がいらっしゃる。そのお話しの抜粋・概要を、ご了解のうえこの場でも公開してきた。

【暗めに撮る?明るめに撮る?】(2017/07/09)
【暗めに撮る】(2017/07/04)

現在の展開は、後から調整する意味は明るい部分が飛ばないようデータを残す目的がある点まではご理解いただいた。だが、ここで疑問が出てきた。とのこと。

「後から調整して明るくするのなら、その調整を行なった時点で、結局、ハイライト部分は明るすぎるといった結果になるのではないのだろうか?撮影の時点で調整するか、後処理で調整するかだけの差なんだね??」と。

これ、仰る意味はよくわかります。でも、そこまで単純ではないのが画像処理の面白いところ。
後処理をPC(スマホ内でも)でPhotoshop等のアプリケーションを使用して調整する場合には、自分の思うままに処理できる自由度がある点が大きな違い。

撮影時点でカメラの明るさ調整をするように「一次直線的」「平行移動的」に、構図内すべてのデータが同じ割合で明るくなる...といった形ではない調整、それは「特定階調の一部分のみ」を伸長する。といった処理が可能になることである。

今から30年ほど前、MacでPhotoshopを起動するだけでも2分近くもかかる時代があった。
だが、画面上で照明の効果を変えたのごとく処理できる様子に感動し、美専の夜間に通った。
そして、今はスマホ上でも簡単に処理できる時代。

写真の楽しみは、撮影前、撮影時、撮影後。三度も美味しい。


1.左壁面の窓の写り込みを飛ばないよう維持したまま、右下の通路を見た目に近いイメージに再現する。
2.電球色が被った壁面を、ブルー色の窓を通して差す光の色に戻す。
3.飛び気味の左窓際にある羽のオブジェの立体感を見た目に近づける。

iPhone7plus / PhotoshopCC
【Origianl】
iPhone7plus オリジナル
【Processed】
photoshop処理

今年の夏も画像処理講座開講予定。
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